私が診断を受けるに至った経緯
約半年前に、新しい仕事に就きました。
今までいわゆるオフィスワークをしたことがないので、自分の仕事のスケジュールを立てたり、パソコンで資料を作るということはしたことはありませんでした。
ワードもエクセルも使えるし、
自分がまさかできないと思っていないので、
慣れてくればできると思っていました。
ところが初めて出した資料をみて、上司が激怒しました。これは人に出す資料じゃない。間違いだらけ、教えた通りにまるでやってない。
まず、半角、全角の間違い、太線、細線の間違い、勝手に表をオリジナルに変えてるなど、
怒られた意味がわからなかった。
指示されたのは、とりあえず予定を立ててみてと言われたので、文字通り、とりあえずだったのだ。
数字が全角でも、半角でもわかるし、線は元々もらった資料にも間違えたところはあった。
表は増やしたらいけないとは、わからなかった。
はじめから完璧にして提出しなければいけないとわかっていたら、直してた提出していたかもしれない。
でも私の理解は、文字通り、とりあえずだったのだ。目的は、スケジュールがわかることで、とりあえずどこまでできるかをみるためなら、目的は果たしてるのに、なぜ怒られるんだろう。はじめから、そこまでだと言ってくれという思いでした。
ところが、何度作ってもミスは無くならず、チェックをしても尚、間違いがある。そしてその資料を作るのに、恐ろしく時間を取られる。
自分が何をしているか、わからなかった。
全く仕事ができないので、一日で一体何をしてるのか、スケジュールをたてて、日報を提出することになる。
日報、これが、また一日の流れを書くのに1時間、直すのに、30分、所感を書くのに30分と2時間かかる。日報が書けずに、残業するわけに行かず、持ち帰って、2時間かけて日報を書く。そんな日々が続いた。そして、その日報を上司に、1ヶ月分添削をして戻された。
それをみて、愕然とする。誤字脱字、句読点の間違い、主語が何度も出てくる。何が書いてあるのか非常にわかりにくいものだった。
それとは別に社外の仕事では、忘れ物をしていく、忘れ物をして帰る。訪問先に行く道が何度通っても覚えられない。行ったことある場所なのに、次行く時には、忘れていて、覚えたつもりでもまるで自信がない。
そんなことがあれこれ続き、ほとんど鬱的状態になり、さらに間違いが増え、頭が混乱し、自己嫌悪に陥る。いつも早くに出勤し、日報の誤字脱字を直す、夜はいつまでも日報が書けずに、帰れない。もう精神的にもぼろぼろでした。
そして言われる言葉は、何度も言ってますよね。聞いてますか?真面目にやって下さい。やる気がまるで感じられないなどと言われる。私の中では、限界に時間も頭も使っての結果なのだから、もう自分がどんなに頭が悪いのかと思うしかありませんでした。
本当にこんなにもできないのは、もう年なんだろうか?上司は何年もやってるから当たり前で、自分はまだ数ヶ月で経験が違うとか、あるいは若年性認知症になってしまったのかなどと自律神経はもう分裂寸前でした。
そしてとうとう退職を決意したタイミングで、
こんなに何度言ってもできない、怠けているわけではなさそうだし、もうどう教えたらいいか、わからないと上司に言われる。
そして結論として聞いた最後の言葉は、
非常に言いにくいんだけど、ひょっとしたら、どこかおかしいんじゃないかと思うようになって、調べてみたんだけど、ADDについて、診断してもらったらどうかということでした。
もう、自己嫌悪の真っ只中、ほんとに、自分でもどこかおかしいかも知れないと思いはじめていました。そこで初めて、そんな障害があると知り、いろいろ調べるうちに、ひょっとしたら自分もそうかもしれないと、もしそうなら、原因がそうなら、少しはこの気持ちも楽になるかもしれないと、受診を決意しました。